プログラミング学習者の苦悩

さて、私は仮面浪人を挫折してから、Mac OS X/iOSにプロダクトをリリースするためにプログラミングの勉強をしているわけですが、なんだかプログラミングの勉強は苦悩が多いなぁっていう。

大学受験だと参考書のレビューがたくさんあって、どの参考書はいい、どの参考書は悪いという情報がたくさんあって参考書が選びやすく、学習プランが立てやすかったわけですが、プログラミングとなるとそういう情報が乏しいですね。

ようやく見つけたと思うと、洋書が紹介されていたりします。いやいや、洋書を読める人なんてすごい限られてるんじゃないんですか?技術書は英文レベルが低いのかもしれませんが・・・。
まぁ、和書は少ないということもあるかもしれませんが。iPhoneなどで最近ようやく注目を浴びるようになったObjective-Cは特にひどい。
だから訳書もありますが、低級な和訳がされている本とかもあって、萎えます。
今読んでる入門Objective-C 2.0という本も、なかなか低級な訳です。「ああ、この文はこういう原文だったんだろうなぁ・・・」ってのが分かる。
ラブソングよろしくあなた、あなた・・・と出てきたりします。低級な訳ゆえのわかりづらさってのもあります。
にしても、著者紹介の

Mark Dalrympleは、クロスプラットフォームツールキット、インターネットパブリッシングツール、ハイパフォーマンスWebサーバー、エンドユーザー用デスクトップアプリケーションを開発してきたベテランのMac、Unixプログラマです。Advanced mac OS X Programmingの著者代表でもあります。余暇があれば、トロンボーンとバスーンを吹き、風船の動物を作っています。
Scott Knasterは、伝説的な(つまり非常に古くからの)Macプログラマで、Take Control of Switching to the MacやMacintosh Programming Secretsなどのベストセラーの著者です。彼のHow to Write Macintosh Softwareは、10年以上にわたって、Macプログラマの必読書の地位を占めていました。彼は家族と共に住み、犬を一匹飼っています。
はひどい・・・。

というか、これはAmazonでなかなか評価が高かった本なんですが、サンプルプログラムあたりが微妙ですね。
サンプルプログラムとは本来、理解の助けとなるはずですが、これは逆に理解を妨げてるような。
最初らへんに出てくるサンプルプログラムを最後までよく引っ張り出してくるわけですが、プログラム自体は特別難しいものではないのものの、5つのクラスが追加され、メイン以外に5つヘッダーと5つのインプリメンションファイルを持っているので、無駄に複雑です。
それをしょっちゅう使われるのでたままったもんじゃありません。
後々に出てくると新しいコードとか提示されないわけで、10のファイルを記憶するか、PCを前に置くか、または前のページをいちいち参照しなくてはならんでしょうか。
最後らへんになると6つめのクラスが追加されてクラスの実装に6つのヘッダーファイルと6つのインプリメンションファイルが使われ、カオスなことになってます。

まぁ、プログラミング本はプログラミング言語ではないところでつまずくような本が多い気がしますね。
入門Objective-Cの無駄に複雑なプログラムしかり、明解C言語では素数を求めるプログラムを延々と5つのバージョンを作って解説しています。
プログラミングは確かに理系分野なので、数学が得意な人が多いのかもしれませんが、学習者は何も素数の求め方を学びたいわけではありません。
構文ではなく素数の計算が分からないから分からないなんて、非常に馬鹿らしいことです。
Cとか入門期はCUIしか書けないので計算に偏るのは仕方ないかもしれませんが、数学的レベルを高めるのはやめてほしいですね。

まぁ、そんな感じです。

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この記事について

このページは、WordPressが2011年12月 5日 22:05に書いた記事です。

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